"WordPressで企業向けのサイトを作ることになった" なんてこと、よくあると思います
...ありませんか?(白目)
さて、世の中には沢山のWordPressテーマを使ったサイト制作の話がありふれていますが、技術的なアプローチ?に関する説明を見かけなかったので今回はWordPressで企業向け、または個人向けサイトを制作して公開、運用することになった場合の俺的ベストプラクティスをまとめました
本当は独自テーマを適用したら初期コンテンツが自動投入されるとか、テーマが依存するプラグインをどうやって通知するとかまで書きたかったんですが、長いのでこれらは次回にまとめます
突っ込みとかあったらコメントでお願いします
そもそもWordPressでの実装が正しいのか?
さて突然ですが、めでたく(?)WordPressでのサイト制作を依頼されたあなた
早速、WordPressでどう構築するかを考え始めま....せん
まず初めは要件を見直すことをお勧めします
お客さんは何もわかっておらず
Webサイト作成 = WordPress
なんて場合が結構あります(マジで)
話を聞くと、コンテンツを管理したくない(管理できる人材がいない)、実はECサイトが作りたかった、ブログがやりたいだけ...などがあり、必ずしもWordPressでなければならない理由がなかったりします
勿論、WordPressでも殆どのサービスを実現することは出来ますが、要求に対して明らかに過剰だったり、逆にWordPressのプラグインをガシガシ書くのはちょっと目的から外れてると思いませんか?
新たに何かを作るというということは、それをテストし、またメンテするというコストが発生するのです
また出来ることが多いのは良いことですが、明らかに不要な機能でもランニングコストが発生し、時には無駄な機能のために脆弱になりえます
もし、WordPressよりもシンプルで、メンテナンスが容易な別の選択肢があるなら、あえてWordPressを採用する必要はないはずです
断固としてWordPressだというならまぁいいです。そんな時は無駄が多いかもしれないけどWordPressで実装してやるです
そもそも独自テーマは最良の方法なのか?
話し合いの結果、今回はある会社の営業のための公式サイトをWordPressで制作することになりました
主要なブラウザ対応に加え、スマートフォンやタブレットの対応も必要です
では、新たに専用のデザインを起こしま...せん
まず初めに書いておかなければならないのは、ここで"良い=利益を増やす"と定義するならば独自テーマなんて使ったら負けです。もはや大爆死です
...独自テーマであっても大金を払ってくれるお客さんは存在するかもしれませんが、もし同程度の予算で独自テーマを作らなくて済むのであればそちらの方が明らかに利益は増えます
何が言いたいかというと、利益を最大化するなら悪いことは言わない、既に世の中に存在するテーマを使えということです...
ぶっちゃけ下手に独自のテーマを作るよりよっぽど品質の良い見た目と操作性が一瞬で実現できます(割とマジで)
とはいえ、やはり顧客のニーズを満たすためのカスタマイズは必要です
従って、着地点は改変可能なテーマから派生して実装する...でしょうか
ただここでも、可能な限りCSSでのカスタマイズで済ませたいところです(理由は後述)
レンタルサーバは本当に安いのか?
さて、では開発...の前に、事前に要求を満たせるサーバーの見積もりをしましょう
サーバにはいくつか候補があります
- 共用レンタルサーバ
- 専用サーバ
- VPS
- AWSなどのクラウド
- wordpress.com
- 自前サーバ
これらは規模に応じて何が良いかが違いますが、今回は企業向けサイトですので専用サーバやAWSなどのクラウドにする必要はないでしょう
ところで、もし炎上などのスパイクに即座に対応したいのならクラウドがお勧めです😝
となると、共用レンタルサーバかVPSかwordpress.comか自前サーバのどれかです
注意点としては、自宅サーバを運用したり、VPSでメール機能をホスティングしたり、またサイト内容によっては電気通信事業の届出が必要です
Web会社名乗ってるのに、ここら辺り、割とてきとーな会社見たことありますが...
参考:
http://www.office246.com/denki/hitsuyou.htm
http://d.hatena.ne.jp/maachang/20100218
さて、価格設定だけみるとレンタルサーバが最も有利ですが、ここでメンテナンスのコストを考えます
まず共用レンタルサーバは安いし、メンテのコストも低いのでよさそうですが、ソフトウェア(WordPress)のメンテナンスは自身がやらねばなりません
次にVPSはそこそこ安く、自由度が高いですが、メンテのコストが重くのしかかってきます
脆弱性対応のためのパッチ対応、ソフトウェア更新などです
最後にwordpress.comですが、メンテのコストが最も安い反面、CSSによるカスタマイズのみ許可されているため、自由度がありません
なお、自前のサーバは電気代とメンテ代を考慮すると1台辺り数百サイトくらいは共存させないと成り立ちませんので、ここでは考えませんがもし成り立ってるならこれを使わない手はないでしょう
ここまでで、大量のWordPressサイトを運営する場合、1つのVPSアカウントに顧客サイトをパーティションするのがお得に感じますが、1つ辺り10サイト程度が限界ですし、メンテ工数を考えると微妙です
また電気通信事業の届出に該当する可能性があるので注意です(勿論、既に届け出てる場合は問題ありません)
ぱっとみ、レンタルサーバが最も安く見えますが、WordPressの更新作業が構築したサイトの数だけのしかかってきます
自動で行うプラグインもありますが、どこまで信用していいのか、また互換性などの面で限界があります
となると、やはり楽なのはwordpress.comに感じます
何よりメンテフリーなのが魅力的なのです
ですが残念ながら独自テーマやプラグインは実装できません
なので、もし要件がテーマをカスタマイズしなければならないのであれば、共用レンタルサーバ、次にVPSということになるでしょう
また時間があったら続き書きます~