問題
PLAを印刷するとプラットフォームベッドにきちんと定着せずに反れてくる
環境
- AnycubicのKossel Delta Plus
- ファームウェアは2019/09/11時点の最新
- 専用のヒートベッド&ガラスベッド(Ultrabase)を使用
- 設定温度はヘッド200℃/ベッド60℃(PLAにしてはちょっと高い設定)
対処
ガラスベッドの調査
Anycubic Ultrabase [新技術]3Dプリンタ ヒートベッド用ガラス 丸いタイプ 直径240mm デルタ型 ホットプレート 複合コーティングの材質 プラット シートkosselplus
※クリックで商品ページが開きます
使用しているAnycubic Ultrabaseという剥がすのに便利なベッド
自分の場合、まず最初にガラスベッド(Ultrabase)を疑った
というのも、この商品のレビューに耐久性に問題ありといったものがちらほらあったためだ
ふむふむ。症状も同じでPLAをきちんと定着してくれないのだ
購入当時はきっちり定着してた気がする...のだが
まずはアルコールで掃除する
とりあずこいつを剥がすのは骨が折れるのでまず出来ることからやってみる
表面の凸凹が印刷したことによって埋まっている=食いつかないような気がしたので、アルコール99.9%のIPAとキッチンペーパーでガラスベッドをふき取ってみた
結果は、明らかに掃除する前よりもPLAが定着するようになった
しかし...それでも面積の少ない角部分など、一部分が定着せず、反れてしまっていた
ちなみに電子基板の掃除とか、ギアとかのメカ系の油落としとか、お皿のシールを剥がすのに失敗して粘っこい状態になったあの鬱陶しいベタベタの掃除にも使えたりとかなり便利なのでIPA(アルコール)を買って損はないと思う
大きいサイズを買うとお得だけど、一般人はそんな大量に使いきれないので手ごろサイズがお勧め
ガレージ・ゼロ IPA 純度99.9%以上 1L イソプロピルアルコール 2-プロパノール イソプロパノール GZ901
3Dプリンタの傾きをなくす
次にふとプリンタが斜めになってる気がしたので、下記の工具(レベル)を使ってどれくらい斜めっているのかを調べてみることにした
シンワ ブルーレベル 300mm マグネット付 76379
結果的に微妙に傾いていたので、その場しのぎで段ボールで微調整をしてみた
結果、位置によっては微妙に太さが異なっていた部分がより均一になっているっぽい
外周の精度が上がったが、定着しない問題は解決せず
印刷速度を変更してみる
もっと長めに押し当てなければだめなのかと、Curaの設定で初期レイヤの印刷速度(Initial Layer Speed)を15mm/secに設定してやってみた
結果、微妙に改善したがそれでもやはり反れることがある
マスキングテープを貼ってみる
いろいろと調べているとマスキングテープ最強説があるようだったので、ベッドの交換前に試してみる
なお自分の手元にあったマスキングテープは3Mの黄色いやつだった
調べてると"こいつぁABSだとくっつかねぇぜ"みたいな記事があったがPLAだし駄目元でやってみた
3M スコッチ 塗装用マスキングテープ 18mm×18m M40J-18
結果は、効果抜群だった
というか食いつきすぎて剥がすのが大変だった...
もはや無敵
問題は解決したが、手元のマスキングテープでは幅が短くて貼るのが大変なので、60mm幅の下記のテープを使うことにした
3M マスキングテープ 343 60mm×18M 2巻パック 343 60