VAIO VPCZ21AJの液晶パネルを交換した話
困ったこと
Windows10の無償アップグレードが出た頃の話になるけれど、ある日突然、VPCZ21AJの画面がスタンバイとかではないのに、プツンと真っ暗になるようになってしまった。(いきなりディスプレイの電源が落ちる感じ)
最初の方は、それでもしばらくすると回復していたし、どうしても画面が復帰しない場合は一度画面を閉じて(スタンバイにする)、本体の電源を入れれば一定時間は使えていた
(インバータ回路周辺からのノイズ音(ジーッ)がうるさくて気になって仕方なかったが...)
そんな感じで騙しだまし使っていたのだが、これまたある日突然、BIOS画面すら映らなくなってしまった
ここまでくるとほぼほぼハードウェアトラブルだろうと思いながらも、いろいろ試したところ、どうも輝度が30未満の場合はバックライトが点灯するっぽい
しかし、一度でも輝度が30以上になると、その瞬間からバックライトが消えてしまう上に、復帰させるには輝度30未満にしてからディスプレイの電源を入れなおさないとならない
VAIOのBIOS画面は強制的に輝度100で起動するため、この瞬間にバックライトが消灯してしまい、Windows起動時に輝度が30になろうが、復帰しないみたいだ
故障しているのは液晶パネルなのか?
液晶パネルが壊れているなら交換したらいい話なのだが、そこそこお金が必要なので、確証がないと液晶パネルを購入する気になれず
現象から察するに、接触不良かバックライト切れかインバータ故障のどれかなので、まずは故障個所を確定することに
液晶パネル部分の分解は意外と簡単だった
まずは液晶とマザーボードを接続しているケーブルの接触不良をチェックするために分解をすることにした
(液晶パネルが壊れていても結局、この部分の分解は避けられないので...)
VPCZ21AJのディスプレイ部分の分解は、思ったよりも簡単で拍子抜けした。
(後述するVPCZ11AVJの方がはるかに面倒だった...)
VPCZ2のディスプレイ部分は、本体側を分解した後に、下記の赤丸部分を外せばOK
一部、ネジ固定部分が壊れてますがまぁそれは最初からそうだったんでみなかったことにします
※本体側の分解方法は週刊アスキー 最強モバイルVAIO Zをバラす、オトナの夏休み自由研究3日目あたりを参考にした
あとは下記の様な分解用のヘラを使って液晶パネルのフレームを慎重に外していけば、液晶パネルが外せるようになる
最近の機器はネジ以外にツメで固定されているものが結構あって、下手に素手で剥がそうと頑張るとポキッと破損したりするんですよ...えぇ...勿論、過去に何回もやらかしてます
これらの分解用ツールは安いしそこそこ使えるので買って後悔はしないと思う
もろいので本体を傷つけずに道具側が先に壊れてくれるのも〇
やっぱり原因は液晶パネル...なのか?
接触不良だったらラッキーと思いながらいろいろ試したけれど改善せず
こうなるとインバータかバックライトのどっちかが一番怪しくなるのだけど、はて。インバータはどこなのか??
最近の液晶パネルはインバータとパネルが一体型なのか、それっぽいプラケースに入った二極の回路が見当たらず...
たぶん、液晶パネルの下にある回路がドライバなんだろうと思いつつも確信が...
VPCZ11AVJの液晶パネルを移植してみる
いろいろ調べていたら、びっくり。どうもVPCZ1とVPCZ2の液晶パネルは互換性があるようだ
結局、確信がなかったので面倒くさいと思いつつも手持ちのVPCZ11AVJの液晶パネルをVPCZ21AJに移植してテストしてみることに
VPCZ11AVJの液晶パネルの分解方法はHow to replace LED screen Sony Vaio VPCZ1 PCNix Toronto Computer Repairを参考にした
結果、輝度30以上にしても消えなかったので、やっと原因を特定することに成功!
VPCZ21AJの液晶パネルを購入する
液晶パネルが原因であるこを確認できたので、下記のような液晶パネルを購入
ちなみにすぐ欲しかったので、私はヤフオクで買うことにした
FullHDモデルとそうでないのとで価格に大きな差はないので、FullHDにした
まぁもとともフルHDだったんでそれ以外は眼中になかったんですが高ければあきらめてたかも
液晶パネルを交換する
そんなこんなで新しい液晶パネルが届く
分解したまま放置していたので、そのままささっとパネル交換してフレームを閉じる前に動作確認
はい。おっけーです
輝度も1から100まで問題なく設定できることを確認
BIOSも表示されます
組み立てて修理完了
やってみた感じ、意外と簡単なんだけど、最初の分解が大変なので交換サービスとかあるならそっちを選ぶのもいいかもしれない...
ただ自分のVAIOはそういったサービスを使うと中古で同じものが買えちゃいそうだったので今回は自分でやってしまった